私は出来る人と出来ない自分を頻繁に比較して落ち込む。
その悪いクセを止めるためにネットで「人と比べないようにするには」などと気づいたら検索をかけている。そして毎回検索結果で分かることは「比較しない」「比べていいのは過去の自分といまの自分だけ」「自分ができる人と比べるっていうのは、できる人と頑張れば同じ土俵に立てるって思ってるということ。非常におこがましい考えだ」などなど。
私の中にはそうだよな〜って思う自分もいるし、多分腑に落ちていない自分もいるようだ。そしてそっち側の自分がしょっちゅう私の考えの中心に来て、あれこれ比較しては落ち込んでいる。生理前は特にひどい。
私はいつから人と比べて落ち込むようになったのだろう。
私は小学生の頃ハリーポッターシリーズが大好きで毎日少しずつ読んでいた。
しかし読むのがとにかく遅かった。セリフが頭の中で吹き替え版の声優の声で再生されるし、頭の中で声優が噛んだり詰まったりしたらもう一度その文を最初から読むという感じで。
小学校5、6年生の時にようやく読み終えて達成感があったが、なんと同級生の2、3学年下の妹も読んでいるという情報が、、、。私にとってはまだちっちゃい子のイメージがあったのに自分より早い年齢で読み始め、しかも読むスピードも速いらしい。
母はその子のことをとても褒めていて、その時ものすごく悔しくて20代後半の今でも割とはっきり覚えている。こんなしょうもないことを覚えている自分にも嫌気がさすし恥ずかしく思う。
私には出来なかったことが年下の子には出来ている、この事が当時の私には衝撃だったのだ。
今でも自分より若い子が成功して責任ある仕事を次々にこなしている様子をsnsで見かけると、素直にすごいと思える自分と、自分は才能が無いのになぜ努力も出来ないのかと思ってしまう自分がいる。
実際は私なりに私のペースで努力はできているはず。そこから一つ二つ抜きん出るにはその量の努力では足りなくて、私が羨ましがっている人たちはその上のレベルで努力ができている、ただそれだけのことだ。
出来る人はそれなりの努力をした結果今に繋がっているんだよね。その人が出来るって事実と自分のレベルが低いという事実は無関係だから、落ち込む必要はないはずなのにね。
私は昔から割とヘラヘラして生きてきたので、親からも「あなたは負け好きだよね〜」と言われてきた。
負けてもなーんにも思わない、だが私はそんなフリをして自分を偽っていたんだなあと最近気が付いた。その方が傷が浅いし、そのスタンスの方が恥ずかしい思いをする機会が少ない。自分を守るために自分に嘘のキャラクターをつけていたのだ。しかし本当は負けず嫌い。内向的な性格だから人からも気づかれないし、長年自分についていた嘘のせいで自分自身も気づけなかった。
人と比べて落ち込む=負けず嫌い なのかもしれない。もちろんそうでは無い人もたくさんいると思うが、最近の私はこういう考えになった。どうやっても治らない癖は(もちろん人に迷惑をかけないようなレベルの癖)それが自分だと受け入れて、別の言い方で表現してプラスの方向に向けて対処していく。これは自分にとって最近の大きな発見だ。だから私は今より少しだけ努力量を増やそうと思う。ただネガティブな気持ちに鬱々しているのではなく、負けず嫌いな自分を認めること。そして1日に10分でもいいから練習を継続し、私が羨む人たちに少しでも近づけるよう行動する。
なんて意気込んでみた。
継続可能な自分のペースを保ってね